お金持ちの家にお坊ちゃんとして産まれたからには

僕の家は世間一般の水準からするとお金持ちであると言えます。
野村総合研究所が行った富裕層に関する調査結果を見ますと
僕の家は世帯の※純金融資産5億円以上に分類される超富裕層に該当します。
超富裕層は2015年の調査では7.3万世帯がいるとされていますがその中の1世帯が僕の世帯という事になります。
(※純金融資産=金融資産-負債 金融資産は預貯金、株式、債券、投資信託、不動産等)

 

おそらく僕はこれから先の人生死ぬまでお金に苦労することはないでしょう。
勿論絶対とは言い切れませんが、自分の性格やお金に対する価値観を考慮して
お金を垂れ流すような使い方はしないでしょうし、
慎ましく暮らせば不労所得だけで今ある資産が減らない計算になりますので、この目論見が大きく外れることはないと思っています。

 

 

これだけの資産はすべて祖父と父が築き上げたものです。僕の力ではありません。
また、親族の中で僕以外に同世代以下がいないため、そのすべての資産を引き継ぐことが出来ますし、
僕が物心ついた時から、祖父や父が長い間かけて資産の移動を行ってきたことも僕の現状を作り出している要因になっています。

 

僕がまだ産まれて間もないころに母が祖父(母から見て義父)に対して育児について愚痴をこぼしたことがあったそうです。
それはママ友との間で「うちの子の方が○○するのが早かった」とか「うちの子はかかりつけの病院内の乳児の中で一番体が大きい」等
何かにつけて子供の優劣を競うのが嫌だということでした。
それを聞いて「五体満足で産まれてきてくれて、元気に育っているなら他の子との優劣なんてどうでもいい」と祖父が言ってくれるかと母は思っていたそうですが
実際に祖父が言ったのは「うちの家に産まれてきた時点でもう既に勝ってるじゃないか、気にすることじゃない」でした。
改めてすごい事を言う人だなあと思いますが、そういう考え方に至るほど祖父と父は力を持っていたのです。

 

祖父は4年前に他界し、僕は祖父が創業した会社で父と働いています。
大学に進学し皆が就職活動に苦心していた時も、僕は祖父と父の勧めだけで今の会社に就職することができました。
いわゆるコネ入社です。
悪しき風習と言われていることは分かります。
しかし僕は自分がコネ入社をした事を度外視して考えても、コネ入社が悪いばかりのものではないと思っています。

1つ目に入社後の使いやすさがメリットとして挙げられると思います。
コネで入社した人間はすでにその会社に大きな柵があるためコネ入社をさせた人間を介してコントロールしやすい事がその理由です。

2つ目に今いる従業員の雇用の継続性を担保できることが挙げられると思います。
これは創業者の親族であるが故ですが、今の代表が退いた後に下の世代の親族がコネ入社で入社していることにより
会社の存続、ひいては従業員の雇用の継続が可能という事です。もちろんそれには後継者の求心力が求められることは言うまでもありませんが。

 

僕は大学生の頃には家の財産状況がある程度分かっていましたので、生活していくために仕事をしてお金を稼ぐ必要もないと思っていましたし、
生活していくために仕事をするという意識はありませんでした。
僕にとっての仕事は「この家の理想の息子でいること」。これこそが自分がやる仕事だと思っていましたし、今でもそう思います。
批判的に言えば親の敷いたレールに沿って親が気に入るように生きるといったところでしょうか。
まるで僕は「理想の親を体験できる」体験型テーマパークですね。
体験料は親が保有する金融財産。そんなことを考えて自嘲することがあります。

 

綺麗事や腑抜けた事を言ってるようですが本心です。
意識の根幹には「最低限の努力で最大限、自分のプライドを満たせる人生を送りたい」という思いがあります。はっきりいって努力なんてしたくないです。
その条件を完璧に満たすのがこの仕事だと思っています。


お金持ちの家にお坊ちゃんとして産まれたからには、この生き方がいい。のかなあ。

 

甲子園で戦う高校球児のように、自分の腕ひとつで、すべてを燃やしきって生きる姿を羨ましく思う一方でこんな生き方は僕には絶対に出来ないなとも思います。